写真というと、大抵カラーになりますが、カラー写真は今デジタルカメラがありますし、白黒の現像と違って大がかりな機械が必要で、温度管理が難しく(1,2度違っただけで大変)、使った後の液も白黒で使うものよりかなり毒性が高く、白黒のようにト○レに流すというわけにはいかない(それでもやっている人はいるが...)し、セーフライトというプリント作業の現像中点けて良い光がないに等しく、やたらと暗いので、ここでは基本的な白黒現像の手順を説明していきます。自分で写真を現像すると、手間や初期費用はかかりますが、大量に行うとかなり安いという利点があります。写真屋さんに頼むとかなり暗い写真でも何とか絵が出るように全てをしてしまうので(写真屋さんはとにかく絵が出れば良いという考えですから)、普通の写真はかなり粒子が粗く、画質も悪く、ネガが "濃い" 状態になってしまいます。自分でやればそれを防げるというのは大きいと思います。一枚の写真の中で、濃い部分を薄くしたり、逆に薄い部分を濃くしたり、つまり画面内の濃淡(明暗)を後から調節できる。という利点があります。

 写真をきちんと見られる状態(紙に焼いた状態)にするには、大きく分けて二つの行程があります。一つ目はネガの現像、フィルムを撮影した状態からネガと云われる白黒反転映像にする作業と、プリント現像、つまりできあがって乾いたネガを今度は紙に焼く作業です。

※現像というと、写真を "焼く" という言葉を使うため、火を使ったり熱したりするように勘違いされることがあるようですが、全くそのようなことはありません。

※文中ではフィルムの枚数は36枚撮りを前提としています。また実際の作業でも36枚撮りではなく少ないものを使うことはまずありません。

 ここでいきなり『現像、停止、定着』の話になってしまうと話がややこしくなってしまうのですが、要は現像するというのは、現像液に通して像を出し、乾かすというだけのことなのです。後のことはそれに付随することなので、あまり重要ではないのです。現像作業というのは、暗いところでフィルム(プリント作業の場合は紙)を出し(明るいところで出したら単にフィルムをビーッと外で出しちゃうのと同じになり、折角撮ったものが駄目になってしまいますからね。)現像液に通し像を出し、それを明るいところに出しても大丈夫なように定着液に通すのですが、ここで定着液は使い捨てではなく、また利用したいので、いきなり現像液がついたものを定着液に突っ込むと定着液へのショックが大きいので、一旦停止液という定着液の弱いものに浸けてから定着液に入れることで、ショックを和らげようことです。

 ここで、現像-停止-定着の三つの行程の意味をまとめておきます。

 先程現像には、ネガ現像とプリントの二つの行程があるということを書きましたが、この二つは使う薬品の種類は同じでも、別のものを使わなければいけませんが、行程自体は全く同じです。

現像の行程

 以上、駆け足で現像作業の手順についてご紹介しましたが、これは一つのやり方でしかありませんし、楽なことをもって旨とする僕の推奨するやり方は、真面目に暗室作業に取り組んでおられる方には鼻につくこともあるやもしれません。ただ、これはあくまでこれからはじめて暗室作業に取り組もうと思っている方のための手引きですので、なるべく作業を最小限に簡略化してあります。ですからこれを手引きに暗室作業を始められた方も、是非自分なりのやり方を発見してください。