転院の日

 一時帰宅の数週間後、いよいよ転院の日が訪れる。

 今まで使用していた洗面道具や日用品等をトランクに詰めて、車で一緒に運ぶのだが、前述の通り、転院先は、友達になったE子さんが先に転院していった大久保病院である。
 まずはストレッチャー(病人を運ぶタンカのようなモノ)が迎えに来て、それに横になって、ストレッチャーごと車に積んで移動するのだが、病棟から運び出されてエレベーターに向かう間、今まで仲良くなった看護婦や先生達が、(もちろん前述の看護士さんも)「頑張って絶対退院して家に帰るんだよ」と励まして応援してくれ、ストレッチャーに横になったまま涙が出そうになってしまった。

 車内では、私は車酔いする性質だったので、横になっていても少し酔ってしまった。
 だがそこで少し眠くなるように自己暗示をかけて眠ってしまい、丁度心地よく眠りにつく頃には既に着いてしまっていた。

 大久保病院の玄関に着くなり、すぐ車椅子に乗せかえられ、病棟に移るのだが、少し待たされた挙句、担当の看護婦が出迎えに来て、病棟まで連れて行ってくれた。

 その後しばらくして、入院生活上の注意などの説明を受け、ここでの新しい生活が始まる事になるのである。

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