痛い注射

 入院生活はこういった感じで進み、ある事を除いては順調だった。

 その「ある事」とは患足(悪い方の足)の、つまりは左足の細かい痙攣である。

 これはここの前の二つの病院でもそうであったが、車椅子の足を乗せる部分に左足を乗せて、ちょっと刺激を与えると「ブルブル」と細かい痙攣をし始めるのである。

 止めるには強引に足を引っ張って伸ばすか、膝を上からグッと押さえつける事で収めており、大久保病院(前の病院)で震えを止める処置をするかどうかの話が出たが、実現はされず、ここまでひきずってきていたのである。

 震えを止めるといっても神経的な部分の問題なので、神経に作用させなければならない。
 つまり左足への神経注射である。

 神経注射は過去に数回肩に手術後の痛み止めでしており、とても痛いのは経験済みで分かっており、それを思い出すとますます怖さがつのるのだが、この問題さえ解決してしまえば、今後しばらくは悪さはしないだろうという事でその痛い注射を受け入れ、手術(ではなくて施術)に踏み切った。

 当日指定された部屋に指定された時間に行く。

 すると、3人程の先生が待ちうけており、即ベッドに横にさせられ、左足の前に麻酔をかけられ、頭がぼうっとしてきた頃に「大丈夫そうかな?そろそろいきますか」という声の元に一人の先生が「ちょっと動かないでねー、ちょっと痛くするけどガマンしてね。」と私の左足を「ギュッ」と押さえつけ、膝の裏辺りに麻酔らしき注射をした。

 その注射が結構痛く、思わず「うーっ」と声に出してしまった。

 その注射は麻酔のものと思われる小手始めで、その注射を始めとして、その後つま先を上に上げたり叩いたりして刺激を与えてもう震えないか様子を見ながら2〜3本の注射をふくらはぎの中央部辺りにされ、それがとても痛かった。注射を一通り終えて、先生が刺激してもそう簡単には動かなくなったので、その施術は終了となった。
この注射のおかげで、現在に至るまで痙攣は起きていない。

 「もしまた再発するような事があれば、またやりますよ」と言ってはくれたが、もう二度とこんな痛い思いはしたくないものである。

写真日記 | お問い合わせ | 掲示板 (BBS)

(C) Masuda Arata このサイトの無断転載を禁じます。