色々必要な物の作成

 こうして入院生活に慣れてくると、そろそろ退院に向けて具体的な準備に入っていく事になる。

 まず、装具(麻痺して動かない側の足を補強する道具)の作製である。

 装具は装具専門の業者が病院に入っているので、その時間に合わせて、PT(理学療法士)の方で時間を調整してくれて、指定された時間にリハビリルームに行き、型取りが行われるのだが、現場が患者や先生でごった返していて、非常に暑く、作業がなかなか上手く運ばなかった。

 装具作りは、まず本人の足にあわせたものでなければならず、足の型どりから始まる。

 石膏を患足(悪い方の足)の左足に塗り、しばらくして乾いたら剥がして業者が持ち帰る。

 そして1週間くらいしてでき上がってきたら、先生に呼び出されるので代金と引き換えに取りに行くのである。

 その後、OT(作業療法)で履く練習をする事になるのである。

 装具の次は杖である。

 杖は市販のものを使用するのだが、やはり病院に業者が入っていて、リハビリの方で数本ストック(というか見本)を持っていて、その中から出して同型の物を売ってくれるのである。

 最初は四肢杖(ししじょう・杖の先に四つ足がついたもの)を使っていたが、そのうち一本足の杖でも使いこなせるようになり、最終的に一本足の通常の杖を購入した。

 杖と装具を購入したら、これで歩く態勢は整い、病棟で歩行訓練をするようになった。母が見舞いに来ている時にはよく一緒に「ここからあそこまで歩く」と距離を決めて、歩行訓練をし、姿勢をチェックしてもらっていた。

 最後に車椅子だが、これは注文したものが退院の数日前にあがってくるという本当に急な話であった。

 まず業者が来ている日に、体の採寸をしてもらい、体に合ったものを作ってもらうのである。

 杖立て等のオプションや布地の色や模様まで色々指示をしておいたおかげで、現在使用中の物が仕上がってくるのだが、注文の際、自分が使っている車椅子の調整を希望している他の患者で混み合ってしまい、業者さんもてんてこまいしていた。

写真日記 | お問い合わせ | 掲示板 (BBS)

(C) Masuda Arata このサイトの無断転載を禁じます。