トーンカーブ(Tonecarb)とは、難しく云えば、『入力(調整前)を横軸に、出力(調整後)を縦軸に取り、その関係を線であらわしたもの。』ということができます。

 最初の、何もいじらない状態では、明るさの段階が真っ黒から真っ白まで5段階あるとすると、0の真っ黒は当然出力側も真っ黒で0、1の少し黒は出力側も同じように少し黒、2の丁度黒と白の間の灰色は同じく出力側も同じ灰色、3の少し白の部分は出力側も同じ少し白、4の真っ白も同じように真っ白になります。

調整前のトーンカーブ
調整前のトーンカーブ


調整前の画像

 しかしトーンカーブを上に歪曲した形にすると、画像は明るくなります。その時、トーンカーブは0は0、1は1.7、2は3、3は3.7、4は4の位置になります。

 

 また逆に、トーンカーブを下に歪曲した形にすると、画像は暗くなり、そのトーンカーブは、0は0、1は0.4、2は1、3は2.3、4は4となります。

 

 トーンカーブのあらわす入力と出力の関係は理解されたでしょうか? 今度は、上のような補正を行っていると当然、真っ黒(0)や真っ白(4)はなぜ動かさないのかという疑問があらわれてくると思います。真っ黒(0)や真っ白(4)を動かしてしまうと、黒と白が別の色になってしまうのです。どんなに明るさを補正しても真っ黒や真っ白は変えたくないと思いますが、ではそのようにするとどうなるかということを先の例の模様を使用して説明していきたいと思います。

 下図では、トーンカーブの白と黒の部分を上にあげ、0は1、1は2、2は3、3は4、4も4となっています。ここから読みとれることは、真っ黒つまりトーン0から少し白の3まで、それぞれ一つずつ明るくなり、(0は1、1は2、2は3、3は4)4の真っ白はそのままなので、3も真っ白、4も真っ白で、二つの区別はつかないようになってしまいました。このように、トーンカーブの真っ黒と真っ白の端を動かすと、真っ黒が少し灰色になってしまったり、真っ白と灰色が同じ白になってしまったりするので通常行わないのです。

 

 下図では逆に、0は0、1も0、2は1、3は2、4は3というトーンカーブにしてみました。全体的に暗くしています。このカーブから読みとれることは、もうわかりましたか? 真っ黒(0)と少し黒(1)は同じ真っ黒になって区別が付かない状態になってしまい、2と3はそれぞれ一つずつ明るくなり、4は真っ白だったのに少し灰色になって調整前の3の少し白の部分と同じ色になってしまいました。

 

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